最後に、盛らない言葉で発信したのは、いつだったろう。
かっこつけず、すごそうに見せず、ただ想いだけを書いたのは。
かっこよく見せる。
おしゃれに見せる。
実績があるように、忙しそうに、売れているように見せる。
世間でブランディングと呼ばれているものの多くは、この「見せ方の話」で止まっている。
——でも僕は、それだけがブランディングだとは思っていない。
盛った分だけ、発信は重くなる
いまの自分より、ひとまわり大きく見せる。
まだ形になっていないものを、できあがっているように見せる。
自信なんてないのに、堂々としているふりをする。
これを続けると、発信するたびに苦しくなる。盛った自分と本当の自分のあいだに溝ができて、その溝を、次の投稿でも、その次の投稿でも、埋め続けることになるからだ。
責めてるんじゃない。僕自身がそうだったから言っている。
すごい人に見えるプロフィールを作ろうとして、周りの目ばかり気にして、結局なにも出せないまま日々だけが過ぎた。
盛ることと、整えることは違う
本当のブランディングは、自分を偽ることじゃない。
自分の奥にあるものを、ちゃんと伝わる形にすることだ。
何を思って、この仕事を始めたのか。
誰に届けたくて、続けているのか。
何を大切にしていて、何だけは譲れないのか。
まずそこを、自分の言葉で言えるようになること。
盛るのは、ないものを足すこと。整えるのは、すでにあるものを、見える場所に置き直すこと。似ているようで、まったくの別物だ。
もっと言えば、「実績が揃ってから」「何者かになってから」という世間の順番も、疑っていい。
実績や肩書きがなくても、想いがあれば始められる。語りながら、何者かになっていけばいい。
中身と見せ方のズレは、隠せない
見た目は大切だ。
デザインも、言葉も、導線も大切だ。
僕はそれを作る側の人間だから、形が持つ力はよく知っている。
でも形は、中身と一致して初めて力を持つ。本心とズレた言葉は、どれだけ綺麗に磨いても、書いている本人をじわじわ苦しめ始める。
そして、そのズレは隠せない。
読む人は、言葉の温度で気づいてしまう。
脅したいわけじゃない。むしろ逆——本音とつながった言葉なら、飾らなくてもちゃんと届くという話だ。
形の前に、人を見る
RE:STARTのブランディングは、売れる見せ方から入らない。
形を作る前に、まずその人の人生を見る。
どんな人生を歩んできたのか。
どこで痛みを抱えて、何をくぐり抜けてきたのか。
その経験のどこが、いまの仕事につながっているのか。
これからどう働いて、どう生きていきたいのか。
何をやって、何をやらないのか。
——ブランドの種は、全部そこに埋まっている。
売上を軽く見ているわけじゃない。売上は大事だ。ただ、それはゴールじゃなく、次を作るための燃料。ゴールはいつも、その人が自分の人生のまま働けるようになることだ。
外側を飾るんじゃなく、内側にあるものを滲み出させる。
そうやって作ったブランドは、本人が無理をしなくても続いていく。
本当は、何を届けたいのか
いま、自分をどう見せようとしているだろう。
その見せ方の奥で、本当は何を届けたいんだろう。
どう見せたいかを考えるのは、悪いことじゃない。仕事なら、むしろ必要なことでもある。
ただ、順番だけは間違えないでほしい。先にあるのは、いつだって「何を届けたいか」のほうだ。
ブランディングは、
自分をよく見せることじゃない。
自分の奥にある想いを、必要な人に届く形へ整えること。
僕もまだ、自分のブランドを整えている途中だ。それでも、盛るのをやめた日から、発信は確かに軽くなった。
——あなたの言葉も、盛らないほうが強い。
想いと言葉と形を、整え直す
自分の想いを、伝わる形にしたい方は、ブランディング相談へ。
盛らずに届くブランドの土台を、一緒に作る時間です。
ブランドの手前で、働き方や発信の方向から見直したい方は、働き方・発信相談へ。
「どう働きたいか」という軸のところから、一緒に整えます。