過去の自分を
許せない人へ

あの時の自分を、許せない。
——その記憶を、ずっと自分の刑にしてきたあなたへ。
過去を消さずに、進むための記事。

この記事を読んでほしい人 過去の選択や失敗を、責め続けている人

許せない過去が、ある。

逃げた自分。
人を傷つけた自分。
言うべきことを言えなかった自分。
——何より、動けなかった自分。

夜、布団に入った時。歩いている時。ふとした隙間に浮かんできては、胸の奥が冷たくなる記憶。あなたにも、あるんじゃないか。

あのシーンが蘇るたびに、
あなたは自分にもう一度、判決を下し直している。

その裁判は、もう何年も続いてきた。裁判官も、検事も、被告人も、全部あなた一人で。弁護人だけが、ずっと不在のまま。

責め続けても、過去は一秒も動かない

最初に、言い切っておく。過去は、どうやっても変えられない。

だから、「自分を責める」という行為には終わりがない。どこまで走ってもゴールの来ないマラソンを、あなたはもう何年も走り続けている。

何度も思い出しては、自分を殴る。
反省の形をして、また殴る。
それでも、あの日には一歩も近づけない。

一度だけ、考えてみてほしい。これまでの罰で、取り戻せたものがひとつでもあったか。
戻ってきたのは記憶だけで、変わった現実は何ひとつなかったはずだ。

きついことを言う。その罰で削られているのは、過去じゃない。今日のあなたと、これからのあなたの人生だ。

「あれでよかった」と無理に言うことでもない

責めてるんじゃない。
僕自身が、まったく同じ削り方を何年もやってきたから言っている。

その上で、「許す」という言葉を一度ほどいておきたい。許すとは、過去を正当化することじゃない。なかったことにする作業でもない。

よくなかったものは、よくなかった。
そこに嘘をつく必要はないし、無理に「あれでよかった」と笑ってみせる必要もない。

許すとは、
あの時の自分が、あの時に持っていたものだけで、
——必死に選んでいたと、認めること。

間違っていた。結果として、誰かを傷つけもした。
それでも、あの時のあなたにとっては、あれが出せる精一杯だった。

あなたは、その眼差しを他人には何度も向けてきたはず。自分にだけ、一度も向けてこなかった。

あの時のあなたは、今のあなたじゃない

知らなかった。
怖かった。
余裕がなかった。
誰にも頼れなかった。
そして、誰よりも孤独だった。

「もっとできたはず」と思えるのは、今のあなたが、当時のあなたより多くを知っているから。あの時のあなたは、その材料をまだ持っていなかった。

ここから少し、僕の話をする。
僕には、完璧にやろうと構えたまま何ひとつ始められず、日々だけが過ぎていった時期がある。

周りの目に縛られて、動けなかった。その頃の自分を、僕は何年も裁き続けた。あの時間を返せと、過去の自分を殴り続けていた。

でも、今ならわかる。あの頃の僕には、ああするしかなかった背景がある。
あなたの過去にも、必ず同じものがある。

事情を抱えて必死だった一人の人間を、永遠の刑に処す必要はない。

過去を消す場所じゃない。選び直す場所

世間では、ずっと反省し続けている人が「誠実な人」と呼ばれる。
僕は、その当たり前を疑っている。

自分を罰し続けている間は、次の選択をしなくて済む。
罰は痛い。痛いのに、どこか安全な隠れ場所でもある。

これも、あなたを責めたいんじゃない。僕も長いことそこに隠れていた。
そして、罰を手放した日からしか、現実は動き出さなかった。

RE:STARTは、過去を消す場所じゃない。
——過去を抱えたまま、ここからどう生きるかを、自分で選び直す場所だ。

あの時の自分は、何に苦しんでいたのか

あなたが許せないのは、どんな自分ですか?
その自分は、あの時、本当は何に苦しんでいましたか?

うまく答えられなくていい。一度立ち止まって、裁く前に、あの日の自分の声を聴いてみる。
ずっと不在だった弁護人の席に、初めてあなたが座る。それが、許しに向かう最初の一歩になる。

その刑から、
もう降りていい。

過去は消えない。すぐに許せるようになるわけでもない。それでいい。
——僕もまだ途中にいる。抱えたままで、人生は今日から選び直せる。

— Next Step

過去を、「罰」から「理解」へ

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過去の刑から、降りていい

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過去の自分を罰するのではなく、理解する時間として使ってください。

— RE:START

人生は、何度でも始め直せる。

読んで気づいたことを、自分の言葉にする場所があります。
誰かに相談する前に、まず自分の声を聴く。それだけでいい。