嫌だった。それでいい。
本当は、傷ついていた。
本当は、飲み込んでいた。
その一行を、僕はずっと自分に言えなかった。
誰かにぶつける必要はない。
——でも、自分の中だけは、「嫌だった」と言ってあげていい。それすら禁じてきたのが、あなたじゃないか。
「大したことじゃない」は、自分を黙らせる呪文だ
大したことじゃない。
自分が気にしすぎなだけ。
相手にも事情があった。
——もう昔のことだから。
その四つの言葉で、あなたは何度も自分の傷を握りつぶしてきた。
刺さるなら、刺さっていい。責めてるんじゃない。僕がまったく同じことをやってきたから言ってる。
小さく扱う癖がつくと、どうなるか。
——どんなに深い傷も「これくらい平気」に圧縮できるようになる。器用に、見事に。
そして気づいた頃には、もう取り返しがついている。
——自分が何に傷ついていたのか、その輪郭ごと、見えなくなっている。
「嫌だった」に、理由はいらない
嫌だと感じたことに、
——「正しい理由」なんて、いらない。
理由があるから嫌、
理由がないなら嫌じゃない。
——感情は、そんな裁判みたいに動いていない。
世間は「理由を説明できない感情は、わがまま」だと教えてくる。
——でも、それは嘘だ。あなたが嫌だったなら、その感覚は、もう正しい。
相手に事情があったのは、本当かもしれない。
——けれど、それとあなたが傷ついた事実は、まったく別のものとして並んでいる。
過去を裁くためじゃない。自分をわかってあげるため
「嫌だった」と認めるのは、
——誰かを責める行為じゃない。
過去を引きずり出して裁くためでもない。
ただ、自分が本当はどう感じていたのか。
——それを、ほかの誰でもない自分が、わかってあげるためにやる。
正直に言う。僕も長いあいだ、ここを混同していた。
「嫌だったと思うのは心が狭い証拠だ」と、自分の感情に毎回フタをして、いい人のフリを続けていた。それで楽になったことは、一度もなかった。
——感じることに、良いも悪いもない。あるのは、感じたという事実だけだ。
感情を、なかったことにしない
RE:STARTは、
感情をなかったことにしない場所だ。
嫌だった。
悲しかった。
寂しかった。
——本当は、苦しかった。
その一つひとつの奥に、
——あなたの本音への入口が、ちゃんと隠れている。
感情は、片づけるべき邪魔者じゃない。
——自分の本音までたどり着くための、いちばん正確な地図になる。
その時、本当は何と言いたかったか
飲み込んだまま「嫌だった」ことは、何だろう。
その時、本当は何と言いたかったのだろう。
いますぐ誰かに伝えなくていい。立ち止まって、まず自分にだけ聞いてみる。
——「本当は、こう感じていた」。その一行を、自分の中に静かに置いてあげる。それが最初の一歩だ。
本当は嫌だった。
そう言っていい。
その一行を認めた瞬間から、押し殺してきた感情はゆっくり戻ってくる。すぐにじゃない。でも確実に。
——感情が戻れば、その奥にあった本音も、少しずつあなたのところへ帰ってくる。僕もまだ途中だ。だから、一緒に戻ろう。
押し殺してきた感情を、もう一度置き直す
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