今の子どもには、
もう二度と会えない

忙しさの中で、過ぎていく毎日。
——今のこの子に会えるのは、
お金を出しても、今しかない。

この記事を読んでほしい人 忙しさの中で、子どもとの時間を後回しにしている人

子どもとの今は、
今この瞬間にしか、ない。

僕は昔、子どもが「見て見て」と呼ぶ声を、
スマホを見ながら「あとでね」と何度も流していた。
その「あとで」が積み重なったある日、子どもが僕を呼ぶのをやめた瞬間に、——はじめて気づいた。

これは、責めるための話じゃない。僕がそうだったから、書いている。
——ただ、過ぎていくものの正体だけは、ちゃんと思い出してほしい。

「あとでね」が、毎日を食いつぶす

仕事。
家事。
スマホ。
予定。
お金の不安。
——やらなきゃいけない、こと。

そのどれもが大事だから、つい子どもの「ねえ、見て」は後回しになる。あとでね。今ちょっと忙しいから。そうしているうちに、毎日はあっという間に過ぎていく。

そして気づいたら、
——昨日まであった小さな変化を、まるごと見逃している。

甘えてきた言葉も、つないできた手も、もう出なくなる日が必ず来る。
——その「もう出ない日」は、予告なく、静かにやってくる。

お金は戻る。仕事も作れる。でも

お金は、後からいくらでも取り戻せる。
仕事だって、何度でも作り直せる。

——でも、子どもとの今だけは、世界中のどんなお金を積んでも戻らない。

今の、声。
今の、表情。
今の、抱っこ。
今の、「見て見て」。
——今の、甘え方。

「家族のために働いている」とよく言う。僕も自分にそう言い聞かせていた。でも子どもが本当に欲しいのは、稼いだお金でも、立派なおもちゃでもない。目の前にいる、あなただ。常識のように語られる「家族のため」が、いつの間にか、家族から自分を遠ざける言い訳になっていないか。

頭ではわかっている。それでも忙しさは、毎日その当たり前を、そっと上書きしていく。

連鎖は、自分の代で止められる

誤解しないでほしい。これは、あなたを責める話でも、あなたの親を悪者にする話でもない。

忙しいのは、わかる。
余裕がないのも、わかる。
——毎日を必死に回しているのも、痛いほどわかる。

ただ、自分が後回しにされて育った人ほど、気づかないうちに同じことを子どもに繰り返してしまう。
——その連鎖は、誰のせいでもない。でも、止められるのは、今、それに気づいたあなただけだ。

だからこれは、責めるための問いじゃない。
——連鎖を自分の代で終わらせるための、気づきの問いだ。

自分を犠牲にしても、子は満たされない

RE:STARTが大切にしたいのは、
子どもとの時間だけでも、親自身の人生だけでもなく、その両方だ。

「自分のことは後でいい」と、自分を削り続ける親が多い。
——でも、自分を諦めた背中を、子どもはちゃんと見て育つ。

親が自分の人生を生きていないと、
子どもも、自分の人生を生きていいと思えなくなる。

——だから、自分を大切にすることは、子どもへの裏切りじゃない。むしろ、いちばんの教育だ。僕自身、まだその途中にいる。

今日、子どもの目を、何分見たか

今日、子どもの目を、何分見ましたか?
今日、子どもの声を、最後まで聴いた瞬間はありましたか?

うまく答えられなくても、いい。
——「あ、今日は0分だったな」とただ気づく。それだけで、明日のあなたの手は、少しだけ子どものほうへ動く。

買い戻せない時間に、
気づけた今日が、入口になる。

一日では、何も劇的には変わらない。それでも、その時間の重さに気づいた人から、
——親子の関係は、今日の「あとでね」を一つ手放すぶんだけ、確かに変わっていく。

— Next Step

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人生は、何度でも始め直せる。

読んで気づいたことを、自分の言葉にする場所があります。
誰かに相談する前に、まず自分の声を聴く。それだけでいい。