「こんな自分、もう嫌だ」
——そう言いながら、何年が過ぎただろう。
こんな自分じゃダメだ。
今の自分を消したい。
全部やり直して、別人になりたい。
——その勢いのまま、変わろうとしていないか。責めてるんじゃない。僕がずっと、そのやり方だった。
でも正直に言う。自分を否定するところから始める変化は、いちばん本当の変化を遠ざける。今日はそれだけを、静かに置いていきたい。
最初は勢いが出る。けれど、続かない
自分を嫌うことから始める変化は、
——最初だけ、面白いくらい勢いが出る。
「こんな自分じゃダメだ」という強い嫌悪が、
そのまま瞬発力になるからだ。
でも、その火は長く保たない。
理由はシンプルだ。
——変わる動機が「今の自分が嫌いだから」になっている。
嫌いな自分を動かそうとしても、
——その嫌いな自分が、燃料を入れるエンジン本体なんだ。
嫌いなものを燃やして走る車は、
——どこかで必ず、ガス欠になって止まる。
無視するほど、内側が騒ぐ
今の自分をなかったことにして、
理想の自分だけを追いかける。
——僕はこのやり方で、何年も日々をすり減らした。
完璧な自分像を立てては届かず、
「まだ足りない」で一日を終える。
——気づけば、変わるための毎日が、自分を削るだけの毎日になっていた。
無視された自分は、消えてはくれない。
奥で、ずっと存在し続けている。
だからある日、人はまた元に戻り、また逃げ、また自分を責める。
——それは弱さじゃない。無視された自分が「ここにいる」と叫んでいる、れっきとした合図だ。
気づいて、選び直すこと
世間は「変わるなら過去の自分を捨てろ」と言う。
でも僕は、その当たり前をひっくり返したい。
変わるとは、今の自分をちゃんと見ることから始まる。
何が苦しかったのか。
何を守ろうとしていたのか。
——どこで、本当の自分とズレてしまったのか。
そこに気づいて、
——自分の足で選び直す。それが変わるということだ。
消し去るんじゃない。
——理解した上で、進む向きを変える。
遠回りに見えて、こっちの方がずっと深く、ずっと長く変われる。
否定するためじゃない。本来の自分に戻るために
RE:STARTが最初に置くのは、変わるための号令じゃない。
まず一度、立ち止まって、自分の声を聴くことだ。
自分を裁くためじゃない。
——押し殺してきた本来の自分に、戻るために。
ズレに気づいたら、急がなくていい。
本来の方向へ、少しずつ向きを戻していく。
——その小さな動き出しの先に、本物の変化がある。
その自分は、本当は何を守ろうとしていたか
あなたは今、自分の何を消したいと思っている?
その自分は、本当は何を守ろうとしてきたんだろう。
消したいほど嫌いな自分にも、必ず理由がある。
——その理由を一つ見つけるだけで、変化の向きはまるごと変わる。
変わるために、
自分を否定する必要はない。
僕もまだ途中だ。すぐには変われない。
——でも、今の自分を一度ちゃんと見たその先から、本当の変化は静かに始まる。
否定の代わりに、見つめ直す
自分を嫌うことを燃料にする変化から、もう降りたい人へ。
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どこで本来の自分とズレているのか、その最初の入口になります。